続・雇用問題 2010 9 12
現代は、ホワイトカラー受難の時代と言われます。
それは事務系の仕事をコンピューターが代行するようになったからです。
会社では、「こんなことまでコンピューターができるのか」と驚くほど、
事務仕事をコンピューターが代行するようになったのです。
そういうわけで、無理に大学に行っても、就職難が解決するわけではないのです。
そこで、技能を身に付けて職人として生きるという考え方も必要です。
こういう職業は、いつの時代も必要とされるのです。
日本人の手先の器用さは、世界トップレベルだと思います。
雇用問題 2010 9 12
雇用問題は、教育問題につながっていると思います。
昔だったら、たとえば私が高校生の頃は、
地元の高校を卒業したら、地元の工業団地に就職したものでした。
今は、就職先がないので、
地元の大学に入学していると思います。
しかし、これは、問題を4年間先送りにしただけです。
大学を卒業しても、やはり就職先がないでしょう。
工業団地の就職先が減った代わりに、大学が増えたと思います。
このような大学は、昔の難関大学と違って、
誰でも入学でき、誰でも卒業できます。
(このように書いておかないと、外国人に誤解されます。
国によっては、大学に入学するのは、本当のエリートだけという国も多いのです)
さて、経済に国境がなくなった現代において、
先進国の単純労働者は、
発展途上国の単純労働者と競争になっています。
その結果、先進国の単純労働者の給料が、
発展途上国の給料に近づくか、
あるいは、先進国の単純労働者の就職先がなくなるか、どちらかになります。
こうした競争に巻き込まれないためには、
先進国の学生や生徒は、高度な教育を受ける必要があります。
高度な教育を受けるには、高度な学力が必要です。
そういうわけで、「ゆとり教育」では、
発展途上国の単純労働者との競争に巻き込まれてしまいます。
こうした競争に巻き込まれないためには、
「ゆとり教育」の逆、つまり「強力な教育」が必要です。
発展途上国の単純労働者と競争したいですか。
「したくない」と思ったら、猛烈に勉強すべきです。
教師は、自分たちの教え子が、こうした競争に巻き込まれないように、
「強力な教育」を推進すべきです。
もちろん、別の道もあります。
職人として技能を身に付けるという道があります。
こういう職業は、いつの時代も必要とされます。